期待していなかったけど読んでみたら意外と面白かった本

意外、といったら失礼だけれど、あまり期待していなくて読んだら面白かった、という本をご紹介します。
 

赤毛のアン

赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ〈1〉 (新潮文庫)

赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ〈1〉 (新潮文庫)

  • 作者: ルーシー・モード・モンゴメリ,Lucy Maud Montgomery,村岡花子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/02/26
  • メディア: 文庫
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名前はよく知ってるものの読んだことはないし、どんな物語なのかもよく知りませんでした。まぁ女の子向けの児童小説っていうようなイメージですね。
有名だし一度くらいは読んでみようかとあまり期待せずに軽い気持ちで読み始めたら、これがまぁ意外と面白い。止まらない。
想像力豊かで超おしゃべりで、ロマンチックなものが大好きなアン・シャーリーの物語。感動したときは当然大喜びしますが、悲しいできごとでも世界の終わりかのように悲しむアンの言動がちくいち楽しいので、読んでいて飽きません。

逆説の日本史

逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫)

逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫)

 
あくまで著者の井沢元彦は小説家だし、なんだかトンデモ理論があるという風にも聞いていたので、間違った歴史の知識を覚えてしまったら嫌だと思ってこれまで読んでいなかったのですが、読んでみたら思った以上に面白かった。
ホントかなぁ~?と思ってしまう説もありますが、もしかしたらそうなのかも?と思うような説得力のある説もあったりして、意外と面白く読めました。
ただ、同じ事を何度も何度も繰り返して言ってたりするところはちょっとウザく感じます。
 

 

インベスターZ

インベスターZ(1)

インベスターZ(1)

 

株のマンガです。KindleUnlimitedで一巻が0円だったので読んでみましたが、意外と的を射たことが書かれてあったので現在4巻まで購入。株の初心者に向けてのマンガですが、よくある初心者向けの本は、本当に使えない情報が多かったりしますが、これは充分役立つことが書かれてある感じがしました。もちろん漫画での説明なのだから、ちょっと変だなとか、これはないなと思うところはあるけれど。

でもこのマンガにも書かれてありましたけれど、株の本というのは参考にするのはいいけれど信じてはいけないですからね。

 

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘I」

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません?第一部「兵士の娘I」

本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません?第一部「兵士の娘I」

 
ライトノベルに部類される小説ですね。
ライトノベルを読まない人は知らないと思いますが、ライトノベル界隈は異世界転生物であふれかえっております。
異世界転生物とは、現世において何かしらで死んじゃって、異世界(主に中世ヨーロッパ系ファンタジー世界)に転生され、俺TUEEEEEEE状態で話が進む物語です。(俺TUEEEEEEEでない場合も最近は多い)
 
「本好きの下剋上」も異世界転生物ですが、これは三度の飯よりも本が好き、という女性が死んでしまって、異世界に転生する。しかし転生先では年齢が五歳くらいの子供で無理をするとすぐに倒れてしまうほどの病弱だった。
その世界では本は、非常に高価で識字率も低いから身近にまったく存在しないものだった。「ないなら、作ってしまえばいいじゃない!」と、現世での知識を駆使して五歳のアインが活躍(失敗も多し)する、という物語です。
物語に派手さはないですが、キャラクターや設定がしっかりして、本作りが目標という少々地味な展開でも面白く読めてしまいます。
 

甲賀忍法帖

甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)

甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)

 

 山田風太郎の忍法帖シリーズ最初の作品

山田風太郎という作家の名前も、忍法帖シリーズというものも名前は知ってはいましたが、やっぱりちょっと古いというイメージがあって読んでいませんでした。
これがまた読んでみるとメチャクチャ面白い。
1958年(昭和33年)に発表というから今から60年近くも前に出たとは思えない面白さです。
今日「バトル物」と分類される漫画やアニメ作品の始祖的な存在と言っても過言ではなく、日本のエンターテイメント界にとって極めて重要な作品である。
とwikipediaに書いてありますが、甲賀卍谷衆と伊賀鍔隠れ衆との10vs10の忍法バトルは確かにアニメ的展開であり、現在に通じる風であります。忍法という荒唐無稽な話でありながらも陳腐さは一切感じさせない、これぞ読書娯楽エンタテインメント!という作品でした。